忍者ブログ

 純愛ist(更新停止)

   管理人・きしあが運営する二次創作イラスト中心サイトです。原作者、関係各社とは一切関係ありません。
   腐向け(同性愛)、一部ページにて18才未満閲覧禁止を含みます。無断転載、無断転記は厳禁。

   ブログページに直接来られた方はこちらへ→http://2st.jp/kisia/

四畳半王国

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

四畳半王国

 

 【近況】そろそろ本格的に春コミ&ろきしゃわ3の準備を始めるから、更新停滞しそうだよ。

 LINEシンガン漫画2話で、クロウさんがアコギを弾いていたのがカッコよかった。作中ではいつも通りロックな歌いぶりだったけど、たまにはしっとり大人な弾き語りもできるのかと思うとクロウさんマジカッケェっすね。
 って絵を描こうと思ったら、アタリの段階で「このポーズと角度は…キンタか」と直感の答えが出たのでキンタです。
 でも、気持ちはクロウさんなのでクロウさんの話をする。

 うちのクロウさんの場合、アプリ版は最初からエレキギター(ギブ○ンのフライングV)で、アニメ版はアコギから始めたという設定だった。というのも、アニメ版はギターを始めたのが幼かった(小学生くらい)というのと、シアンもアコギを使っていたのでシアンとの共通点を持たせるため(『荊冠の神』後日談でクロウさんの口からも語らせたけど、クロウさんとシアンは境遇を似せている。「子供の頃から音楽が好きだった」「なのに音楽の道になかなか踏み出せない」「(本当は)内気で、本心を話すのが苦手な性格」)
 アプリ版がエレキから始めたのは……察して。あの人はカッコよさ重視だからだ。

 漫画でせっかくアニメ版クロウさんと社長の出会いが描かれたので、うちのアニメ版クロウさんと社長の出会いの話でもしておこう。『荊冠の神』ではいつの間にか社長に名刺をもらってたけど、そこの補完ということで。
 クロウ少年は幼い頃から歌とギターが好きで、幼いうちこそ「歌手になりたい」という気持ちはあったが、成長するにつれその夢を真剣に考えることはなくなった(音楽は純粋に『好き』なため、アプリ版同様青春はギターに捧げている)「もし叶うなら、歌手になれたらいいのにな」程度の気持ちで高校生に至る。
 歌手の夢を忘れるようになったのは、アプリ版クロウさんは兄弟がいるけど(いなくてもあの人は上京しただろうが)アニメ版は一人っ子で、当然自分は家業を継ぐものだと思っていたから。無意識のうちに家業以外の未来を考えないようにし、「本当は歌手になりたい」と考えることさえも拒否してた。
 なので、歌手になりたいと密かに思っていることを、家族や友達に真剣に伝えたことが無かった。それが後の悲劇に繋がる。

 (学校では明るく振る舞っていたが)シアンと同じく音楽に対してシャイだったクロウは人前で演奏はしたことがなかったが、高校3年生の文化祭で初めてステージに立つ。学校生活最後の思い出にするためと、最後にステージで弾くことで音楽をすっぱり諦め、大学受験か家業を継ぐかの進路選択に集中するつもりだった。
 この時弾き語ったのが、尊敬するグレイトフルキングの曲。この(人前で演奏した最初であり最後の)演奏がかなり不格好なものだったため、学校では「音楽好きだけど下手なやつ」という印象が植え付けられた(友達に歌手の夢を嘲われてたのはそのせい)
 しかし、新人探しのためたまたまその文化祭に居合わせていた社長だけが、キングの曲が高校生程度がコピーできる難易度ではないことを知っており、それを最後まで弾ききった技術と美声に感動。シンガンのギタボだけが決まらず四苦八苦していた社長は、クロウを熱烈スカウト。これが悲劇の始まり。
 クロウとしては、これでもう音楽を辞めるつもりであったし、「歌手」という夢はあえて封印してた道だったので、突然それが現実的な進路として出現したことに困惑。今までは「どうせ歌手なんてなれないんだから」と夢を忘れることに言い訳できていたのが、「歌手になれるかもしれない」状況へと一変したことで、抑えつけていた歌手への夢が否が応でも抑えられなくなり始める。

 だが、前述の通り今まで夢を両親に伝えたこともなったため、突然息子が提示した「歌手」という進路はまさに藪から棒で、困惑した両親は反対。
 『荊冠』では深く描けなかったが、両親も頭からクロウの夢を否定してた訳じゃない。
 MIDICITYほどの音楽都市ならば(公式では絶対に描写されないだろうが)、歌手を目指してMIDICITYへ行き、夢破れて消えていくミュージシャンは星の数ほどいると思う。MIDICITYは音楽で一攫千金を目指せる夢の都市である反面、「音楽に殺される者」の巣窟でもある。「MIDICITYで歌手」というまさに絵に描いたような夢物語、しかも息子の口から突然出てきた話であるなら、将来を心配してしまうのは仕方がない。結果、「音楽が好きな息子が『好きだから』という理由だけで、深く考えもせず非現実的な進路を決めようとしている」と判断して、即座に反対してしまった。
 さらにややこしくなるのは、クロウ自身もMIDICITY行きを100%望んでいる訳じゃなかった。
 いきなり降って湧いた話であるのはクロウにも同様で、スカウトされたとはいえ歌手として成功できる自信も大して無い。MIDICITYで歌手を志すことにどれだけの困難が伴うかも、決して「好き」だけでは罷り通らない道であるかも分かってる。「家業を継がなければ」という気持ちもまだある。両親の反対する気持ちも理由も十分に分かるし、むしろそれが正しいと思う。
 そう頭では理解できてるし自分を納得させようとするが、でも社長が与えてしまった「歌手になれるかもしれない」という可能性だけが自分の中で暴走し、諦めたくても諦められなかった。

 その結果、クロウの喉に傷を残す惨事となった。
 あれは両親への反抗でもなければ、「歌手になれないなら死んでやる」ということでもない。あれは「夢」から逃げるために行ったことで、クロウが自分を強制的に諦めさせるためにやったこと(あれは『自傷』であり『自殺未遂』ではない。もう歌えなくなればいい、と思いつめた末の自傷。リスカ痕をアイに見せた時もこの傷だけは見せておらず、病室でも決してチョーカーだけは外さなかったのは、この傷だけは「歌手としてやってはいけないことをしてしまった」と恥じているから。アイは件の礼拝堂で初めてこの傷を見ることになる)
 このあたり『荊冠』では、「現実」(周囲の反対、将来の危険)のせいで夢を諦めることを迫られた、と乱暴にまとめてしまったのは少し失敗したとは思う。まあ、ページ数の関係もあるし、『荊冠』のテーマはあくまで現実への抵抗・逃避なので…。

 傷自体は躊躇もあったので発声にまったく問題なく回復したが、この事件をきっかけに両親は息子の将来より心身を案じるようになり、結果MIDICITY行きを黙認せざるを得なくなった。怪我の功名というにはあまりに痛々しいし、このことからクロウと両親は互いに引け目を持つようになってしまったが。そして高校卒業後、クロウ18才の春(シアンがサウンドワールドに来る約1年前)、半ば家族を捨てる形でMIDICITYにやって来たのだった。
 歌手という道に対して親子の認識が食い違っていたこと(両親はまさかクロウがそこまで歌手になることを熱望してたとは思っていなかった。この認識の相違はアプリ版のシンガン解散騒動にも通じるもの)、クロウ自身が将来への不安から本音を両親に伝えられず、両親の反対を無視することもできなかったことから擦れ違ってしまったクロウ親子。クロウと両親の関係が回復するのは『荊冠』の通りグレイトフル・ロック・フェスにて、クロウ上京から1年以上後のことになる。

 正直構想段階では両親をそこまで悪者にする気はなかったんだが(自傷の主な原因として歌手への夢も強調する気はなかった。あくまで自傷の原因は(夢も含めた)学校・家族・自分など些細だが膨大なジレンマを包括している「現実」そのもの)、私にとってアニメ版クロウの核は『思春期』なので、やはり両親との確執は避けられないかなとは思ってやらかした。
 社長も、自分がスカウトした事でクロウがあえて封じていた夢を思い出させてしまい、結果として家族と喧嘩別れさせるハメになってしまったことに深い責任を感じてる。そこで、せめてもの贖罪とサポートのために始めたのがBRR寮(うちではBRR寮は男子もOK)生活面での援助もあるが、自傷癖があるクロウを「常に誰かが傍にいなければ万が一の時危険だ」と配慮し、自然な形でメンバーと共同生活を送れるようにした(シンガン結成時にクロウに自傷癖があるのを知ってるのは社長だけ。フォーリンローズ執筆時にアイに教え、そして合宿前にヤイバ&ロムに知られることとなる。が、ヤイバも言っているように元から薄々感づいてはいた模様。まあ、フォーリンローズの歌詞だけでなく「常に長袖&チョーカー」など、あれほど盛大なリスカ痕を隠すならどうしても生活に無理が出てしまうので当然か)

 順を追ってそれなりの生い立ちが話せた『ファースト・アルバム』に対して、『荊冠』はあまり過去について触れられなかったけど、アニメ版は大体こんな生い立ちです。そこまでの設定を作って『荊冠』執筆に臨んだんだけど、アニメが放映されていく内にアニメ版は(週末によく家業を手伝っている等)いまだ実家住まいである可能性もあり、俺はどうすりゃいいんだ。とりあえず、漫画ではクロウさんは父親を「親父」と呼ぶことが判明したが、うちのアニメ版は「父さん」(『荊冠』でも呼んでたね)、アプリ版は「父ちゃん」だ。
 落ち着いたらアプリ版・アニメ版それぞれの細かい設定なんかをサイトに載せようと執筆中だけど、アプリ版だけでワード6ページ埋まって途方に暮れてる現状。

拍手

コメント