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 純愛ist(更新停止)

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黄昏語



―13年孤独にあの家で暮らしてきた俺だったけど、出会ってたかが数ヶ月だったお前に俺の方が教えられた。
―人はどう生きるべきなのかって。

―いや、俺はまだ、そこまであんたの人生観を変えるようなことはしてねえよ!

―してくれたさ。
―数えきれないほどの何かをしてくれた。
―お前のおかげで気付いたこと、お前のおかげで分かったこと、お前のおかげで見つけたこと…数えきれなくて、もう訳が分からねえ。
―お前のおかげで楽しかった。お前のおかげで嬉しかった。お前のおかげで笑って、喜んで、はしゃいで、まるで俺が俺じゃないようだった。
―お前のおかげで俺は変われるんじゃないかとさえ思えた。
―だけど結局、俺は変われなかったんだ。

―ふさわしい死に様でしょ。
―俺なんて、この程度だ。所詮お前を所有する資格なんてなかった。

―俺の所有者はあんた以外にいるわけねえだろ!
―あんたには俺がいるし、俺にはあんたがいるんじゃなかったのか!
―あれは全部嘘だったのか!?

―全部、嘘だった。
―お前が十分苦しめば、俺はお前を殺すつもりだったよ。
―俺の目の前で父を殺した黄昏種。許せるわけがないだろうが。

―だけど…、
―だけど、お前だから許そうと思った。
―そんな気持ちも、俺にとってはただの駒だ。
―お前を駒でないと思った、そんな気持ちも俺にとってはただの駒なんだ。

―だったら、あんたにとって感情って一体何なんだ!
―俺が得た… 俺がこの22年で得た喜怒哀楽って一体何だったんだ!
―あんたから教えられたこの感情は、一体何なんだ!

―駒だ。
―喜びも、怒りも、悲しみも、楽しみも、全て俺の駒だ。
―制御する必要のない取るに足りねえ代物だ。

―それなら…、そうだとしたらどうしてそんな嘘つく必要があったんだ。
―俺は、あんたが死ねと言ったらいつでも死ぬのに…

―言葉は嘘でも、気持ちは嘘じゃあねえ。
―そんな風に思っていることをあそこで言うのが一番いいと、そう考えただけだ。
―それが叶わねえことだと知ってても。

―結局、一番傷ついてるのはあんたじゃねえか!
―あんたの人生って一体何のためにあったんだ!あんたにだって幸せになる権利はあっただろうが!
―それなのに傷ついて、傷ついて、傷ついて、最後にはこんな道半ばで撃たれて死んで。
―あんた一体何やってんだ!バカじゃねえのか!?

―まったくその通りだな。
―でもな、俺は今、とても幸せだよ。
―道半ばで撃たれて死んで幸せだ。これで お前を殺さずに済んだんだから。
―やっと…、やっとこれで全部やめることができる。

―死ななきゃ止まれなかったのか!?
―こんなことになるまで、あんたは止まれなかったのか!?

―お前のせいじゃないよ。
―黄昏種、ニコラス・ブラウン。最後の命令だ。
―俺のことは忘れて、これまでの何もかもを忘れて、好きなように生きろ。
―お前との契約は俺の死をもって終了とする。
―お前は、もう俺に惚れなくていい。

―ふざけんな!
―あんたといることが俺の好きなことだったのに。俺は、あんたが…本当に好きだったのに!
―これからどうすりゃいいんだ…。あんたがいなきゃ、俺は何にもできねえんだよ!

―本当に、カワイイやつ。
―なあ、ニック。
―俺は自分勝手で自己中心的で復讐のこと以外は何も考えることができねえ、死ななきゃ治らねえようなバカでお前を散々道具扱いしたひどい、何の救いもねえような死んで当然の男だけれど…。

―それでも、俺はお前に惚れてもいいか?




 今宵もさらさら去る程に~、私が嘆きを封じて~、無尽の平穏へと~、誘おう~、痛みを忘れるように~♪
 原稿中になにやってんだって話だが、私が絵描きとして信条にしているのは「今しか描けないものは描くべし」でな。気が狂ってるとしか思えない取り合わせだが、ギャングスタで刀語パロだ。最初はウォリック(35)で描こうとしたけど色々きっつい絵になってしまったので、ウォレス(13)にしておいた。

 ↓という理由で、ウォリックととがめの立場は似てるなと思ってついやった。
・相手を使役する所有者である
・相手(とがめは七花の父にだけど)に父親を目の前で殺されている
・相手のことを愛しているが、同時に復讐の対象でもある
・相手は父の仇だと思われているのを承知の上で、愛してくれている
・相手が髪フェチ(希望)

 先週、遂にアルカンジェロ一家惨殺事件が明かされた訳で「あっ、あっ、思ったよりウォレスこじらせてる…っ」と天使の今後が心配になった訳だ(つい数時間前に今週が放映されたはずだがまだ見てない。天使の元気な顔が見られればいいな)
 これで前週までの彼がただの軽いおじさんだったなら「ああ、そういう黒い感情で付き合ってたのね…」で済まされるけど、相棒のために本気で笑ったり、怒ったり、泣いたりする人で、友達という関係と称せないことに悔しさを感じてしまうくらい(これ見た当時は友人関係ではなく主従関係という意味だと思ったんだけど、今回見てこの過去も含ませた意味だったのだなと分かりまた辛い)もうこの人ほんとベタ惚れだなってのが痛いほどわかってるから逆にそれが辛い。
 復讐心はあると思うけど、復讐する相手を本気で好きになっちゃったのかなこの人(この場合、本気で好きになっちゃった人が予期せず仇になってしまったというのか)じゃあ復讐を諦めるのかというと、それは父への裏切りになるし、結局復讐の過程としての「生かす」という状態を続けるしかできないこの人の板挟みよ。
 結局「苦しんで死ね」という言葉のおかげで、生き長らえたのは果たしてニコラスかウォレスか二人ともか。しかし一番苦しめられているのはウォレス自身という、なんだこの自ら翼をもいだ天使。誰か助けてあげて(アレっちゃんが)
 異常記憶力のせいもあるだろね。「忘却」という一番痛みのない手段が許されないのが一番の不幸である気がする。彼の場合。私はほんとこういう、顔で笑って心で泣く人が好きなんだなあ…

 二人が友達のまま復讐を諦められる方法は、復讐とは無関係に二人のどちらかが死ぬことだけど、性格的にウォリックは自分の死を望むと思う。
 ニコVSダグとか、黄昏種同士のバトルで援護に入ったら逆に危ない状況なのに、当たり前のように援護しようとしたり「やめて!あんたノーマルなんだから死んじゃうからやめて!」って見ながら思ったもんだけど(まあ、あの自分のが弱いのに助けに入っちゃう性格がかっこいいんだけどな)、あの人は自分がこうしてうっかり死んでしまえばニコラスを自由にしてやれるとか思ってるんじゃないのか。
 結構本気で、刀語最終回ばりにいきなりウォリックが撃たれて「これでお前を殺さなくて済む」とか言い残して死んで、残されたニコラスが「ウォリックは俺に生きろと言ったけど…、俺はもうそんな命令に従う必要はない」とか言ってエルガストルムのギャングを皆殺しにして平和になった街でアレっちゃんだけがたくましく生きていき、その後のニコラスの消息を知るものはいない…とかになりそうで怖い。いや、それをやったらある意味神作だと思うが。考えすぎか。
 しかし、ホントにどっちか死ぬ以外の解決方法は、「ウォレス!!!俺は…、俺は…、お前が好きだああああああ!!!お前が欲しいいいいいい!!!!!」以外に思いつかないのがつらい(どんなアニメでもハッピーエンドにする方法)

 ニコラスのしゃべれないという設定は非常にイカす演出が多くて魅力的だと思うんだけど、内面が読みずらいというのも悶々とさせてくれる。
 いや好きなんだろ、ウォレスのこともウォリックのことも大好きなのは分かるよ。子供の頃にもらった一冊の本を22年も大切にし続けているので伝わるよ。しかし、どういう意味合いでの好きなのか。忠誠なのか、友情なのか、もっとヤバいものなのか(彼ならあり得ると思う)
 正直、どういう意図で一家惨殺をしたのかがね。私が見ながら感じたのだと、父親に捨てられ居場所も生きる意味もなにもかも失い、なら唯一自分に優しくしてくれた友達を傷つける人間を(ウォレスの意志無視で)皆殺しにしてから死のう、という強引な仁義の通し方なんかなと思ったけど。ガキの癖に考え方がやたら渋いな。殺せと命令されたがってる雰囲気があったので、前々から殺したかった風も読み取れるがね。
 あとは、そんな友達の目玉を引っこ抜き、初めて呼び捨てにしたときの気持ちが気になるところだ。これから一緒に生きていく覚悟を決めさせたのか。ウォレスを家から解放してやりたかったのか。それとも単に「あ、抜かなきゃだめだコレ」だったのか(あの子ならあり得ると思う)まあ、望まない出生のせいで父に焼かれた目を「いらない」と切り捨てたのは、彼なりの思いやりだったと思うぜ。
 正直、ウォリックの方ばかり悶々としてて可哀想だから、この人は一回ズバッと言ってほしい。しゃべれないなら、背中で語れ(守れ、という意)

 まー、連載中の漫画だからアニメはスパっと綺麗に終わらないのはなんとなく分かってるし、ウォリックも死なないことは分かってるけど、なんかこう、アニメの終わりではこういうやきもきする関係もちょっとは解決してほしいな。こじれた相思相愛をとんでもない大告白でまるっと収めてみんなハッピーになるのにカタルシスを感じるタイプなので、最終回までにはすごい熱血展開がくることを待ってる(そういう作品じゃない)




―やっぱりよ、誰かのために何かをするなんてこと、人間には、黄昏種にも無理なんじゃねえかって、ウォリックが死んだことで俺は、そう思った。
―最初は覚悟もなくウォリックに従って、途中からは覚悟を持ってウォリックに従ってきたけどよ。そんなこと考えなきゃならねえくらいなら、そもそも戦わなけりゃいい。
―だってな、結局のところウォリックは、自分のことしか考えてなかったんだぜ。
―最後の最後まで自分勝手にな、俺に「好きに生きろ」とか言って。
―ホントに、わがままで。何て言うんだろうな。ああいうのは。
―でも、仕方ねえんだよ。
―俺は、そういうウォレスのことが好きになったんだから。

―黄昏種A/0級、ニコラス・ブラウン…

『いざ尋常に…』
『始め!!!』

―うおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉっ!

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