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 純愛ist(更新停止)

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君はそれでいいンだよ

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君はそれでいいンだよ



 悪い彼氏だとは思うが、すまないとは微塵も思わないのがはじめさんの良いところ。

 46巻まで読了。もうすぐ2日目山岳リザルト。
 これで遂に最新刊まで。原稿期間に入ることだし、これ以降はコミックス派として細々生きていこうと思ってます。よって、本誌で巻島さんと東堂さんに何が起こっていようが自分は自分の同人誌を描く。それだけです。
 とにかく各々濃い人達が頑張った3冊だったなーーー。ってことでキャラごとの感想。

●岸神小鞠
 筋トレマニアVS筋肉マニア……読者が最も恐れていたであろう対戦カードとなってしまった2日目スプリント。こ、こわい……。
 「ニクじゅうはち」だけでも大分怖かった小鞠くんだが、あの程度はジャブだったと思い知らされる暴走ぶり。ペダ屈指の残念なイケメンである。よきにく。
 「人生楽しそうだなーーエンジョイしてるわーー」と思いながら読んでいたので、彼の過去にはなるほどと腑に落ちた。抑圧された少年期を送ってたから逆にこんなんなっちゃったのか(京都然とした出自が絡んだのはいかにもだけど良かったなあ。なんで京都弁やめちゃったのかな)。解放させたのは御堂筋くんといえ、その性癖素質は天性のものとはな。読書のふりして御堂筋くんを覗き見る姿は「あれ、いつから恋愛漫画になった?」と勘違いするぐらい大変可愛いのだが……。東堂さんといい、上品で家柄の良い子は最終的にエキセントリックな生き方をしてしまうのか。そして瞳孔が白いのか。しかし、副題を「心のつつみ」→「心の函」とくる詩情には胸が震える。
 小鞠くんの話題じゃないけど、中学御堂筋くんが(本人自身は愛想ないけど)割と周囲に好かれてるのが和んだ。観客にキモがられたり部員に怖がられたりする一方で、ずっと京都で活動してきたし京伏という学校自体ファンが多そうだし、今でも意外と人気者なのかもしれない。地元には熱い御堂筋ファンがいるのだろーなー。
 裏表紙で昔はメガネキャラだったってのが事前に分かってたので、アイウェアをかけてパワーアップは「視力が弱いのに普段はあえて裸眼で走り、いざという時は度入りのアイウェアをかけ視力を回復させることで本気が出せる」と推測したのだが、メガネは伊達だし全然違った。まあ、ガチメガネの金城さんが本気の時はなぜか度入りアイウェアを外す癖もあるしな。アイウェアって不思議だな。
 実のところ、実際にペダに触れるまで小鞠くんは女性だと思ってた(アイシーのアレキサンダーズQB・花梨ちゃんのような男子チームにいる女子選手みたいなイメージだった)。なんつーかほんと女子じゃなくて良かった。

●泉田塔一郎
 追い出しレース以来イマイチ出番に恵まれずヤキモキしてたのだが、ここにきて堂々出陣。去年も胸を揉まれ(アニメCパート)、今年も胸を揉まれた。箱学の4番(セクシー担当)を継いだ男は伊達ではない。
 まさかそんな主将を辞めるとかいう話になってただなんて。箱学は知らないうちにあった大事件をいきなり回想にぶっこんでくるから怖いよ……。察するに、福富さんが次世代の中核として泉田・黒田・葦木場を指定したところから、この3人の付き合いは始まったのかな。泉田&黒田は幼馴染みだけど、泉田&葦木場、黒田&葦木場はこの時点だとそんなに口もきいたことがなかったのかなあー(葦木場は謹慎中なので余計に接点がないだろう)。でも、既に「ユキちゃん」呼びしてる、泉田との大事な話に葦木場を連れてきてる、「天然」キャラを理解してる……などなど既に黒田は葦木場と仲良さそうである。黒田は葦木場がずっと苦しんで努力してきたのを見てきたとも言ってたので、案外この二人は1年の頃から付き合いがあったのかもしんない。
 今回の回想話は3人全員の株がグイグイ上がったのだが、特にシキバくんの株がもうストップ高だよ……。急に千葉から越してきて、友達もいなくて部活も辛くて雑用ばっかさせられて、先輩の励ましで選手になれたけどその矢先で事件起こして、無期限謹慎でレース出れなくて周りからは白い目で見られて、それが突然レギュラー選抜されてIH出場&出場の一歩手前までいったスゴい同期と組むことになって……って。手嶋は葦木場が箱学入ったことすら知らなかったので、純ちゃんにも相談できてなかったってことだろう。なんつーか色々ハードモードすぎる。そんな状況でも悩む同期を、さらにはこれから入部する後輩のことを気にかける。笑顔で身の上を話し自分の罪を告白する。優しすぎて辛い。神よ、彼が一体どんな罪を犯したというのか。無辜の聖人。
 誰もいない部室で、靴を脱ぎ目を閉じ団旗の前に正座する。武士のような面持ちだが、やってることは筋肉との対話である。3年になってアブの使用範囲が拡大し「聞きたいかい?」など積極的に聞かせにくるまでになったのには「泉田くんちょっと落ち着こうか!?」と思っていたが、こんな友情話が裏にあったのか……アブゥ……。
 スプリント獲ってくれて本当に嬉しい。しかも、去年の箱学が逃した1日目スプリントと2日目スプリント、どっちの要素も兼ね備えた戦いかつどっちの雪辱も果たせる勝ち方だったのが良い。新開さんも嬉しかろう。というか箱学、快進撃すぎじゃね!後で急降下する気がしてコワイ!ユキちゃん死なないで!
 っていうか、ファビアンはどこいった!!??

●箱学OB
 シキバくんは福富さんと新開さんが面倒見てたイメージだけど、なにかと荒北さんも面倒見てたんだね。福富&新開に直接聞けないことは荒北に聞きにいくあたり(荒北の方から話してくれたのかもしれない)、怖いけどいい先輩だったんだなあ。葦木場にとって一番最初の『先輩』が荒北だったみたいだし、黒田にも入部早々絡んでるし、IH敗北後の泉田にすごく優しかったし、泉田世代が入部したての頃は荒北が後輩指導担当だったのかもしれないなあ。……もうここまでくると東堂さんが後輩に対して孤高すぎる気がするのだが、多分同じくクライマーの黒田の面倒はよく見てたはずだ。
 「人間なら誰だって、辛い時、投げ出したい時、認めてほしい時がある」って福富さんは言うけど、これ福ちゃん自身の身の上話なんだろうな……と、『Lonely Wolves』聴きながら思うわ。一人でー抱え込んだー、重責とーこのプーラーイードー♪「箱学主将は誰にもほめられない覚悟をしなければならない」とのことだけど、ゴール後に後輩たちが普通に「泉田さんすげえ!」とベタ褒めなあたり、箱学は(色々と軋轢もあるけど)いい部だよなあ。
 福富&新開は車で会場まできてたけど、運転担当はなんとなく新開くんな気がする。あの人に車運転させて大丈夫かなあ。高速入った途端アクセルベタ踏みしそうだなあ。

●青八木一
 『流星の如く、お迎えに上がった次第なのさ!!!!』
 なんだこの人。いったい手嶋さんの心をいくつ奪えば気が済むのか。来来来世ぐらいまでの手嶋さんのハートはすべて売約済みってレベルのハート泥棒……いやハート強盗。もう手嶋さんの絶対永久彼氏認定するから、これ以上ときめかせてあげないで。手嶋さんがしんじゃう。
 前の感想で手嶋は死地へ向かう青八木の背中を何度か見送った経験がありそうといったが、その後に手嶋の危機が訪れると逆光を背負って青八木が帰ってきた経験も何度かありそうだ。来てやったぜと笑いもせず、かといって心配する素振りもせず、いつもと同じような顔でふらっと助けに来る。やばいよこの人。ほとんどあれだよ。スクライドだよ。「……あいよ、純太」
 それ以前にこの男、ラクガキみたいな顔してやがった1年生の頃から「山まで俺が引いてやる」と夜にベッドで口説くとか大変なことをしでかしている。大会期間中でなければその後ナニかする気だったろうはじめさん。えーい、そのまま式場まで引いていってしまえ!!!(この時の1年手嶋さんが初期手嶋さんっぽい髪型だったのはなぜ?)
 全くもう、色んな意味でいつも純太を泣かせやがって……ほんとに最高にズルくて、最高にイイ男だぜ(でも「俺がピンチの時に『限って』助けにくる」らしいので、普段は全然助けにこないんだろうなこの彼氏……)
 合流後、黙って鏑木を先に行かせてやるのも静かなるイイ男。鏑木というと、合流の少し前、ビビる観客を冷ややかにあしらいながら矢のように駆け抜ける青八木と鏑木の「強そう」感はトンでもなかった。こ、これだから平坦入った平坦屋は……!ヒメヒメは山終わったらやめたんだろうか。
 Tシャツはジーンズにインするタイプだということが発覚。

●手嶋純太
 いつも泣きたくなる目に遭ってる人だが、今回は嬉しい方の涙で本当に良かった。
 「忘れていた小さな願い事がふとした瞬間に叶う」というのが、なんだろ、ほんと手嶋ってさあ、1日目山岳もそうだけど、あの性格であのキャラなのに、最後に見つける真実がいつも、すごく繊細でささやかで、少年漫画の熱さとはちょっと離れた他愛ないテーマに収束するのが、こう、大好きなんだよなあ。女々しいと言ったらそれまでだけど、日々の小さな幸福や奇跡を大切にできるような穏やかで清楚な人間性の持ち主だなあってよくよく思う。「探してたものは忘れた頃に出てくるものさ。そう焦らなくていい、今見えるもの追いかけて行こう」ってチタンも言ってるしな。
 それとは逆に、さっきまでボロボロ泣いてて言いたいことも感謝の言葉も止めどなくあるだろうに、手をぎゅっとして一言二言礼を言っただけですぐ主将の顔に戻れる手嶋主将カッコイイ。合流直前が感情の臨界点で、実際合流すると鏑木の話が先だったり意外とサッパリ再会するのが流石の二人の仲だなあ。
 苦手な平坦なのに小野田くんと二人でずっと今泉を引くなど、前日死にかけた人とは思えない頑張りぶり。これは死亡回避か!?

●真波山岳
 今年の真波くんは先輩相手にもガンガン攻めていく感じでイイ。黒田さんもそこらへん逆に気に入ってそうだ(関係ないけど、京伏抜け駆けしたあたりの黒田さんの暴言連発は荒北さん譲りっぽくてカッコイイ。口の悪いイケメン大歓迎)
 攻め攻めな雰囲気の反面、坂道くんとの勝負については去年と比べると、まーーこの子も落ち着いたなーーーという空気もありつつ。勝負したくて勝負したくて勝負したいのにでもできない!悔しい!!……と思ってたら思いがけなくできた!ってのを昨年の東堂さんで見てる影響かもしれない。ちょこっと東堂さん譲り。
 1日目はチームのために確実に山岳を獲りにいってるし(途中から本気の勝負しちゃったけど)、今回もチームのために御堂筋に勝負挑まなかった(来たのが坂道くんだったら飛び出してったろうけど)。チームプレーに徹してるのか、単にタイミングが悪いのかよく分からないが、とにかく去年よりチームの中で頑張ってる感じ。去年のIH序盤の空気ぶり比べたら、もうただ写って喋ってるだけで嬉しい。

●東堂尽八
 万を持して……。再登場するとは知っていたけど真波が目立つ1日目山岳あたりかな、と思っていたらここまで待たされてしまった。華美すぎない上品なピアスがお似合いです。
 福富さんや新開さんとは異質なプレッシャーを見ず知らずの1年に与えていて、相変わらずスゴイお人だ。山頂はクライマーが先頭じゃないと寂しいとか、山と戦う猛者達をふらっと眺めにきた山の神様といったノリである。「森の忍者」「眠れる森の美形」など異名は多々あるが、最終的に誰も彼も「山神」としか称さない。ねえ神様、卒業後なにしてんの……?
 泉田の回想で「罪」というキーワードが出たけど、常々思うことに、福富は金城事件、荒北は元ヤン事件、新開はウサ吉事件とそれぞれ過去に罪……というか引き摺ってるものがあるけど、東堂だけは自分自身に後ろ暗さも罪悪感もなにも持ってないなあと思う。過去に囚われず限りなく自由に走ってる東堂以外に、真波に向かって自由に走れと言うことができる人は箱学にいなかったんだろう。箱学には罪人が多い……。まあ、東堂さんに何か罪があるとすれば美しすぎることぐらいだろう。
 というか、ええーーー、東堂さん『ROCK』なんて書いてあるジャケット着るんだーーー。読めないわこの人――――。

●鳴子章吉
 ほんと今大会の鳴子くんどうしちゃったんだ。1日目も物凄かったけど、さらにそれ以上特攻する2日目。御堂筋をマジ焦りさせられるのなんてこの子ぐらいだ。
 今年の鳴子くんなんでこんなに壮絶なのかなーと思えば、やっぱアレかな、田所さんがいないからかな。鳴子くんは元々実力があって好戦的な子だけど、それ以上の実力者・田所さんがいたら鳴子くんが無茶する前に決着つけてくれてた。しかし田所さんなき今、青八木が鳴子より強いかは微妙なレベルで、恐らくスプリンターでは鳴子最強。だからもう良い意味でも悪い意味でもタガが外れてる感じがする。別に田所さんがいなくなったら無理してるって訳でなく、本来鳴子くんはこういう子で、だけど田所さんがいたからそれが抑えられてたってだけで(抑えるというか、鳴子くんが出る前に田所さんが出てたというか。総北が鳴子くんの無茶に頼らなくて済んでいたというか)。先輩がいなくなったことで今泉くんはタガをはめてしまったが、鳴子くんは外れてしまった感じがする。こんなとこまで真逆なのかい。
 その命を削るような壮絶さは強く、かっこよく、熱く、でも怖い。いや、鳴子くん自体は怖くない。勝ちに純粋なのに御堂筋のように非情にはならず、一途に友達思いな鳴子くんらしさが全く失われてないから安心できる。が、逆にそれが、これから彼の身に何か起こりそうな予感がして怖い。死なないで鳴子くん……、今年はちゃんとゴールして……!
 あと、無意識にスカシ大好きなとこが、この子こわい……主に一部女性層へのサービスがこわい……

●今泉俊輔
 ジェットコースターメンタルエース・今泉くん。2年生にもなれば復帰も早い!!なんとなく、鳴子→今泉→小野田の一方通行ラブになってる気がするが、ちゃんと鳴子とは両思いだ。
 結局、鳴子の判断も今泉の判断も正しく、いや「一人が先行して敵を止め、一人が残ってチームをまとめる」形になった二人の判断が、それだけでなく鏑木を回収に行った青八木の判断、青八木を行かせた(切った)手嶋の判断、(当人達の予想外であったが)すべて正しく最高の結果に着地した。いやそれは結果論であって、間違いも答えも良いも悪いもその腕で選べっていうステイリアルだよな。
 1日目にも少しあったけど、今大会『決断』がちょっとしたテーマになってるね。自分の意志で本心のままに決断し、あとは良くても悪くても最善を尽くせと。そしたら後から結果はついてくる。1日目は色々負け越してるから、ここにきてその最善が実を結んだ感触がして良かった。「喜びの糸を辿り悲しみを越えて、幾千の可能性の中から一つ選んだこの道の上、出会えたすべてに遠い昔の痛みも価値あるものと思えた」ともチタン言ってるしな。チタンほんと良いこと言うな。
 46巻ラストで鳴子からバトンタッチし、今こそざらついた足のリミッターを外す時!!!遂に来るのか、去年福富さんを下したこわ泉くんが!!!……というところで次巻を待ちます。

●熊台の皆さん
 46巻の裏表紙が井瀬くんだったので「熊台、今年も目立ってくるのかー。このメガネくん新キャラかー?」と思ってたら、去年もいた子だった。イメチェンしすぎたい。そういえば背景にちょくちょく呉南(の昨年メンバー)が見かけられるが、果たして出番はあるのかないのか……。

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