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 純愛ist(更新停止)

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恋人を迎えにいく裏話(と指の欠けた友人の裏話)



 We got a happiness! phrases & melodies!!

 6月4日の剣遼の日だけど、ちょうど原稿の一番やばいところでさ(ロム誕も同じく)構図だけできてたのよ頭の中で!6月中に間に合わせればいいだろと思ってたら7月だよ…。いいよ、こういうのは気持ちが大事なんだから。日付は気持ちに追いついてくるもんなの。
 久しぶりに頭身高い人を描いた気がする。

 ろきしゃわ終わらせたら書くといってた春コミ裏話。ろきしゃわ終わってから結構経ってるぞ、ええ?
 小ネタを挟みやすいお話だったので、結構長くなってます。お話同様まったりどうぞ。無配の無双本の話も少しだけ。

・制作秘話
 今年の正月の話。当初春コミは真上メインの長編の予定だったんだけど(海動メインの長編『つるぎのゆくえ』となんとなく対になる話。これはショウバイが一段落したら描く予定)、満足いくネームができず、また作業期間が2ヶ月弱と長編を描くには不安がある日数(ちなみに今は2ヶ月で60Pは余裕とかいう計算を普通にする、まあこれは背景とか力をいれる必要がなく作画量が少ない漫画の場合ね…)。このまま描ききるべきか、諦めて別の話を描くべきか選択を迫られていた。
 正直このまま描くのは気が進まない…!しかし、他にネタはなにもない…!神よ…!となっていたところ、当時再放送中だったカウボーイ・ビバップを見ておりまして、冬コミ原稿中に劇場版『天国の扉』を録画したのをほっぽってたので、冬コミ終わったしとりあえず見なければ…、と見た訳ですわ。
 劇中にスパイク(主人公)が、モロッカン・ストリートというモロッコ風の市場をぶらぶらするシーンがあるんだけど、それを見て「あ、剣さんにこういう街中を歩かせたい…」とふと思うや否や一瞬で今回のコンセプト(海動と真上がそれぞれ外国にいる、街の人との交流、再会の当日のドタバタ)を思いつき、翌日に細かいストーリーを決め、その翌日にネームが完成した。この時ばかりは我ながら神がかってた。
 ってコトで、ビバップから着想を得たということで、全体的にビバップのようなジャズミュージックが似合う、ユーモラスで軽快、でも大人の男のムード漂うノリを目指してみたのだ。

・装丁
 海動と真上の話それぞれを表表紙と裏表紙から始める、というアイディアは結構前から(それこそ初めて同人始めた時から)全く別の漫画のネタとしてあったんだけど、今回の話に流用したらドンピシャで助かった。本当はラストシーンを共通のページ(つまり本のド真ん中の見開き)で終わらせるのが理想的なラストなんだけど、前後のコマの流れとかあとがき&奥付の関係もあるしね…。
 コマ割り、話の展開、構図も可能な限りは左右対称にしてる。この組み方は、片方のネームをかっちり固めると、もう片方をコマや流れに当てはめていくだけだったから案外楽だよ。

・タイトルと表紙
 サイレント漫画ってなにが問題かというと、言葉で状況を説明できない。でも、サイレント漫画でも唯一文字を使える部分がある。それはどこか。タイトルだよ!
 なので、あらすじをタイトルで説明するという荒業。本当にただの、夜に恋人を迎えにいくだけの話です。

 表紙は、対照的な印象になるように海動=金、真上=銀で配色(一見2色刷だけど、実は3色刷なのですよ)本当はもっと白に近い用紙のつもりで、サンプル画像みたいな配色になると思ってたんだけど、結構黄ばんだ紙だった。まあ、それもビンテージ感があっていいでしょう。
 テーマは、海動と真上それぞれの街での触れ合い。
 海動は現地の子供たち。ビバップの件のシーンには、スパイクが遊んでいる子供に話を聞く1カットがあるんだけど、そういうのを目指して。剣さんは見知らぬ大人よりは、見知らぬ子供の間合いにすっと入るのが上手そう。子供に好かれると、その親にも好かれる。結果、子守を任される。当然子守も上手い。
 海動は子供と決めていたので、ならば対照的に真上は女性。小洒落たカフェの女店主を口説くというシチュに最初から決めてて、女性は女性でもおばあちゃんというのも最初から決めてた。真上は妙齢の女性も「レディ」として扱うくらいのキザ紳士さがあっていい。結局小洒落なカフェはなんか可愛い食べ物を売ってる屋台になったし、おばあちゃんはおばあちゃん過ぎたので祖母と孫になってしまった。
 狙った訳ではないけど、海動は表紙が子供と一緒だけど本編は女性と絡み、真上は表紙は女性と一緒だけど本編では子供と絡む。

・カレンダー
 海動サイドも真上サイドもカレンダーから物語が始まるけど、3/14に○がつけてある。つまりこの日が二人の再開の日で、作中の当日。
 なぜ3/14かというと少しややこしくなる。今回の本はB5正方形本なんだけど、正方形の本は普通のB5の本の上部1/4くらいを切り落として作る。印刷所さんによっては、その切り落とした部分をメモ帳にしたり小さい本にしてくれる。本当はそれで、この再開の日の次の日に海動と真上がまったりデートする漫画(というよりはイラスト集?)を作ろうかと思ってたんだけど、作業時間の問題で泣く泣く没に(無双4-2が悪い)
 その本当は出るはずだった漫画は、つまり『今夜は恋人を迎えに』の翌日の話になる訳で、翌日とはつまり3/15、この本が発行された春コミの日。まあつまり、出るはずだった後日談に日付を合わせる目的で3/14にしたのです。
 ちなみに幻の後日談のタイトルは『今朝は恋人と一緒に』。二人がドライブしたり映画見たり遊園地行ったりディナーしたり、ごく当たり前なリア充デートを満喫する予定でした。

●海動サイド
・舞台設定
 前述のとおり、背景はビバップのモロッカン・ストリートを意識してる…のだけど、モブの人達は中東っぽい民族衣装。というのもモロッカン・ストリートのシーンを私はモロッコじゃなくて中東だと思い込んでて(モロッコって言ってたのにネー…)、それに気付いたのがペン入れ中の話でした。てことで一応、舞台は中東だと思ってください。
 しかし、当時は中東の某テロ組織が大きくニュースで取り上げられてる時期で、中東をネタにするのに少しだけ勇気がいった。

・オープニング
 単身赴任先に恋人の写真をきちんと飾る律儀者。真上が花を飾るってのを決めてたから、じゃあ剣さんは写真かなー…と。右下の海動&真上&由木の写真は、初めての同人誌『イッツオールアバウトマイワールド』の奥付にあったスカーレット葬儀の時の写真。
 ちなみにカレンダーは海動が手書したお手製。イスラム教国なので西暦ではなくヒジュラ歴のカレンダーしか売ってなかったのです。

・海動の部屋
 この国はテロ組織の密集する国で、そのいわゆる火消しのため極秘で派遣されました。
 足下にあるのは、きっとSKL世界ではかなり古風な代物であろう無線機。この地域ではまだこういった前時代的な機器も現役で、海動は表向きは傭兵として派遣された体をとってるので、公的な機器を避けこういう現地でありふれた機器を使って本部と連絡してる次第。
 傭兵として来ているので、住むところもほぼ廃屋同然で真上とは明らかな生活水準の差を感じるけど、カードやビールが転がっていたり他の傭兵仲間や周辺住民とまあまあ楽しく仕事はできてたようです。
 ちなみに、海動も真上も部屋には荷造り済のスーツケースが置いてあり、今日この部屋を発つことをほのめかしてます。

・朝の身支度
 剣さんは(簡単にではあるが)毎朝ちゃんとワックス使って髪型を整えてる。これ譲れない願い。
 もう少し詳しく書くと、もし剣さんが髪を整えないであの髪型だとしたら、起きる時も寝る時もあの髪型ということになるので、それすなわち髪を下ろした剣さんを風呂以外で見ることができない。それはあってはならない。それだけはあってはならない(『ツーマンセル』で最終的に髪が下りている、『つるぎのゆくえ』で起床時は髪を下ろしているのはそういうこだわりです)
 あと、殿方のひげ剃り姿が無性に好きなんですがどうでしょうか。ほら、アニメキャラってあんまひげ生えるイメージないから、こういう姿を描くと普通に生きて生活してる男なんだなあ、という感じがする。

・剣さんの持ち衣装
 海動だってデートの時くらいはめかしこみたい。良い服の一枚も持たずにデート当日を迎えるほどお馬鹿ではないんだけど、デート前の休日に服を買いに行こうと算段をたててたら不幸にも仕事が多忙を極めてしまいそのままデート当日になってしまった、という悲しい裏設定。
 ぶちまけられている服の小ネタ。


・着せ替えごっこ
 肉食系女性店員に着せ替えモデルにされるイケメン。こういう(ごく当たり前に美形扱いされる)剣さんが描きたかった。
 左から、ゴスロリ系。ゴスロリで猫というとピンとくるかもしれないがシアンのイメージ。衣装は黒執事のセシルくんなんかを参考に。そしてシアンとくると当然、中央はクロウさん。でも、ゴスとかぶらないようにロック重視で単なるヤンキー系。ペンダントとベルトにジーグが仕込んであり、宙さんリスペクト。ズボンはデビルマン。
 一番右は単に私の好みのアラブ系衣装。こういうの大好きなんだが、どうだ?どうだ?

・三人娘
 ↑の衣装は、この3人の趣味(というか単に好きな男のタイプだな)
 右のブロンド女性は、アラビアンな文化に憧れヨーロッパあたりから単身移住してきた人でエキゾチックな男性に弱い。アジアンな雰囲気漂う剣さんもかなり好み。中央の女性は真面目で素朴な子だが、どうにも男の趣味が悪く、ヤンキー系のチャラ男に騙されること数回(中東にヤンキー系のチャラ男がいるかは知らん)左の女性は、筋金入りのオタク。耽美美少年に弱いが、剣さんと出会いマッチョもいいなと考えを改める。

・白ジャケット
 剣さんは真上のように衣装に悩まず、最初から「ストライプシャツ+ブリティッシュサスペンダー」と決めていたけど、ストーリーの都合上、上着を汚してしまって脱ぐという行程を経なければならなかったので不本意ながらに着せたのがこの白ジャケット。
 なぜ不本意だったかというと、上着が黒は真上とかぶるから避けたいけど、脱いだ時の配色のためズボンは黒にしたい、ということで上が白で下が黒というなんかキザったらしいコーディネートになってしまったのと、あと単に剣さんに白いジャケットが似合わなかったこと。でも、汚れやすいという点では白にして良かったと思う。

・黄金市場
 ここらへんはセレブと黄金の国・ドバイの写真なんかを参考に。
 真上は問答無用で花束を携えて迎えに来るというのが最初から決まってたけど(キザだから)、じゃあ花以外の贈り物ってことでアクセサリーにしときました。ちゃんと値切ったらしい。

・休憩
 食べてるのはケバブ的なもの。民族衣装はアラブ、背景はモロッコ、プレゼントはドバイ、食ってるものがトルコ…、というまったく世界観が統一しない愉快な1コマ

・通りがかりの女性
 髪飾りが純金なようにお金持ちのお嬢様。悪漢に襲われた時、多分爺やとかが「ここは私に任せてお嬢様はお逃げ下さい!」とか言われて逃げただけど、爺やはさっさとやられて捕まってしまった、といったところか。
 真上の方に出てくるのがロリだったので、こちらは大人の女性を意識してみた。大人っぽさを意識するあまり顔立ちが凛々しくなりすぎて、オカマに見える。あと、狙った訳ではないが髪型が吉継くさくなったのがまたオカマくさい。
 基本的に海動の足を引っ張る役なので、マイナスな印象を与えないように盲目という設定も考えたんだけど、短い出番にそれだけの設定詰め込むのもうるさいのでただのか弱い女性になりました。

・悪漢
 どこにでもいるチンピラ3人組(+子供)
 最初にやられたのがリーダー(以下デカブツ)、他にでかいの2人。デカさがいかにも悪漢!って感じで、気に入っています。少年はデカブツの弟という裏設定で、いやいや悪事を手伝わされていました。

・戦闘モード
 ジャケットを脱いでからの、シャツ腕まくり。そして、ここで初めて露わになるブリティッシュ・サスペンダー。これがやりたかった。あと、スーツ着てる男性は絶対に腕時計も付けてる、これ絶対運命黙示録。

・最後の刺客
 最後にナイフで海動に襲いかかった少年はデカブツの服の中に隠れて訳だけど、最初に海動がデカブツをぶっ倒した時に下敷きになってたのだ。奇襲のタイミングが見事で、海動から「筋がいい」と褒められました。

・盾
 技術不足で分かりにくいんだけど、海動がネックレスでナイフを受け止めざるを得なかったのは背後に女性がいて、ナイフをかわせば女性に危険が及んだから。
 海動ほどの腕前なら子供のナイフくらい素手でさばけると思うけど、そこは物語の演出として必要だってことで。もっと言えば海動ほどなら少年が隠れていたことすら見破れたことだろう。剣さんを弱そうに描いてしまって申し訳ないけど、この少年がアサシンとして類い稀なる才能を持ってたってことにしてます。

・少年敗走
 アサシンとして素晴らしい才能を持っていた彼だけど、海動にのされたことをきっかけに悪事から足を洗い(というか、兄であるデカブツが逮捕されたので自由になれた)、海動の靴を磨いていた靴磨きの少年と一緒に商売を始めるという裏設定がある。たまにその見事なナイフ捌きで少年を守る。

・本当に強いひと
 海動が少年には一発も殴らなかったのは子供への優しさです。今回は「アクションシーンはあるけど、絶対に血は出さない」がテーマで、真上も海動も攻撃は素手。
 海動も真上も敵を皆殺しにする印象が強いけど、奇械島では「相手が決して戦意を失わない人造人間である」「相手に十分な戦闘力と武器がある」「由木が傍にいた」という理由から皆殺しという手段を取らざるを得なかった、ということにしてます。『つるぎのゆくえ』で深く描いたけど、うちの剣さんは本当は人殺しが大嫌いです。
 本当に強い人は、人を殺さないんだと思う。人と人との衝突において、「殺す」とは最も短絡的で簡単な解決方法で、殺すという手段しか取れない人は弱い人だ。「殺すという手段を取らずに済む」状況をどれだけ作り出せるかが真の強さの基準であると思う(だから剣さんは、本当は戦場でさえ人を殺さずに済めばいいと思ってる。奇械島でも1人も殺したくなかったのだが、それができない自分の至らなさを悔やんでいる)
 強い人は、戦闘であれ交渉であれ、相手の暴力を凌駕しそれをやり込める手段を知っている。なので、今回はそういう海動と真上の本当に強いところを示したくて、武装した相手に武器を使うことも血を流させることもなく勝利する、という展開にしました。
 海動も真上も、戦場以外では決して人を殺さない。これは覚えて帰ってね。

・ネックレス回収
 汚れてしまったネックレスをネクタイで磨く訳ですが(私はこういう男性の仕草が好きだ)、ネクタイのブランド名は「Mazin Go」

・キスマーク
 だって、シャツの襟にキスマークだぞ。人生一度は描きたいじゃないか(迫真)

●真上サイド
・舞台設定
 まず海動=中東が決まってたので、それと対極かつ真上のシックなイメージから「ヨーロッパのどこか」で即決。そして、海動が暑いところなので真上は寒いところでってことで北欧に決定。町並みはヘルシンキあたりを参考に。
 資料のために外国の写真などをたくさん眺めてると、海外に行きたくなるものです。あーあ、海外旅行が、言葉に不自由しなくて、お金を両替しなくて、飛行機で2~3時間で行けて、予算5万円くらいだったらなあ。

・オープニング
 相手の写真の傍に置くものを海動は色々悩んで二人の写真にしたけど、真上は最初から決まってた。愛する人に一輪の花を添える。これしかない(確信)

・真上の部屋
 真上の仕事は暗殺。ビジネスマンの体で入国していて、部屋はWSOが用意してくれたホテル。
 室内禁煙だけど、もちろん吸う。

・シャワーシーン
 後に、散髪シーンがあるので髪をいつもより長めに描いてる…んだけど、よくわかんないな。真上の髪って長さに描く人の個人差あるから、ちょっとの長い短いは誤差の範囲内っぽい。

・朝の身支度
 真上のもじゃもじゃは寝癖ではなく、ちゃんとセットしてる。ドライヤーは「Rust Hurricane」。酸は出ない。

・勝負服
 デート用の服として白のトレンチコートと黒のロングコートを用意して、結局当日までどちらにするか決められなかった訳だけど(クリーニングまでしてるのにね)、ロングコートかトレンチコートかは私が最後まで迷った二つ。
 結局アクションシーンの映えを優先してロングコートにしたけど、公式で着ているロングコートを避けて別タイプのコートを着せたかったというのも本音。なんでも似合うからなんでも着せたい。

・占い
 結局どっちの服にするかは、新聞占いのラッキーカラーで決めた訳だけど、「運命嫌い」の真上が占いを信じるというのもなんかおかしい話。でも、デートに着ていく服をラッキーカラーで決めるなんていかにも少女漫画のデートっぽくて採用。代案として「たまたま黒猫を通りかかったから黒にした」もあったけど、分かりにくいのでボツ。
 占いの天使はお馴染みデビルマンよりサタン様。ラッキーカラーの下には、ラッキースポットが書いてあり「FOUNTAIN(噴水)」。そして、海動と真上が待ち合わせた場所は公園の噴水前。

・床屋小ネタ色々
 お店の名前は「Helvetti」。意味はフィンランド語で「地獄」。かわいらしい雰囲気のお店ですが、意外に物騒な店名。
 あと、真上が見ていたヘアカタログの表紙は高虎。背も高いし足も長いし髪もサラサラだし、モデルとかやらせたらすごい良いと思う。

・髪型
 美容師さんは真上をキメッキメの髪型にしてくれましたが、別に美容師さんは悪くないです。真上は「適当に整えて」みたいな感じの曖昧な注文を出し、真上がヘアカタログをガン見してるのに気付いたお姉さんは、気を利かせてあの髪型にしたのです。
 真上の髪を結う絵はよく描くけど、オールバックにしたのはこれが初めて。思ったより似合わねえなあ、って思った。あと老けてる。

・花屋にて
 真上の選んだ花は、沈丁花(花言葉:永遠)、ムスカリ(夢にかける想い)、アンスリウム(情熱)、ミモザ(友情)、そして手に取っているのは海棠(美人の眠り)。真上はこの花が「カイドウ」という名前なのを知っていたんでしょう。
 4月が旬の海棠を除けば、すべて3月(この本の発行月)に咲く花、もしくは3月の誕生花。北欧で出回ってるかは知りませんが。
 バランスとか一切考えず単に見映えが良い花ばかり集めたら、花束にした時のまとまりが皆無。派手な花だけじゃ花束ってできないんだね…。小さくぽんぽんしたミモザの花がいい感じにカスミソウのような役割を果たしてくれて九死に一生。

・たばこ
 ビバップ(主要メンバーほぼ喫煙者)から着想を得た話ということで、小道具で煙草を絶対に使うと決めてた。しかし、かなり無理やりいれてしまった感。真上は子供の前では吸わない優しさを見せられたので良かったです
 うちの地獄は二人とも喫煙者って設定なんだけど、それを生かせたことがまったくなかったのでまあ、そこはハッキリさせることができて良かった。特に公式で「髑髏の調金のライター」というアイテムが出てくる海動は生粋のスモーカーということにしてる(しかし、うちの設定ではかなり幼い頃にウィルヘルムさんにあげてしまったので、実際喫煙し始める頃には髑髏のライターを持ってないんだけど。スカーレットを経てライターが手元に戻ってきた現在は、常に携帯して愛用してる。海動の起床シーンにもきちんと手元にライターがある)
 真上は海動の真似っこで吸い出したんでしょう。だから二人は愛煙する銘柄が同じ。銘柄は「DEATH」だけど、パッケージがカッコイイかつ描きやすい、そして髑髏の意匠があるから即決。

・園児軍団
 描くのが大変だった園児軍団。持てる髪型すべて使い尽くした感。右側の窓に張り付いている二人組は、竜馬と隼人。隼人はさりげなくパンチラしてる。
 海外には制服文化がないそうだから、こうやってみんな同じ服は着ないんだろうけど、分かりやすく幼稚園児だということを表現するためこうしました。とにかく人数が多いんで、描きやすさ優先のデザイン。

・主要園児紹介
人質ちゃん
 一番目立つ子。明るい性格で、人見知りせず元気いっぱい。
 自分の命を救ってくれた真上を、「犯罪者を倒した」「拳銃を持っていた」という要素から警察官だと思いこみ、警察官を志す。将来は立派な女性警察官になり、その拳銃の腕でこの街の犯罪者は震え上がることになる。
 髪型は若干由木を意識してる。

ブロンドちゃん
 ゆるふわウェーブの美少女。惚れっぽいおませちゃん。
 そのルックスに磨きをかけ、将来は人気女優となる。単なるイケメン好きだったが、真上との出会いで「かっこいいだけじゃダメ。男は強くなくては」という考えになり、巨大熊のようなプロレスラーとめでたく結婚。それでいいのかと幼稚園同窓会で総ツッコミを入れられる。

メガネちゃん
 日系の女の子。日本の漫画が好きで、初登場シーンも漫画を読んでた。
 将来の夢は漫画家。内気な性格故に物静かな作風だったが、この事件以降アクション漫画に目覚め、後にさすらいのクールなガンマンの活劇漫画の連載を始め人気漫画家となる。
 ちなみに一番描きやすい&キャラが立っているので、私のお気に入り。

 他にも、先生がずっと抱っこしてたのは慣らし保育で預けられてた1~2歳の幼児だとか、先生は独身で後に園児達がどうにか真上と先生を結婚させられないか画策するとか、そういう裏設定があります。

・強盗
 ちなみにこいつらは銀行強盗。札束の入ったバッグを持ってますね。金を奪ったはいいものを逃走用の車を警察に抑えられてしまい、苦し紛れにバスジャックしようとした。
 三兄弟で、長男が中背、二男が長身、三男がチビ。海動の方の悪漢が大柄でガサツでいかにも悪漢だったので、真上の方は見た目スマートだけど見かけ倒しの子悪党を意識してみた。
 長男はリーダー格で、子悪党の卑怯者。二男は最も冷静で、銃の腕もたつ戦闘担当。三男は兄達の威をかるバカ、って感じです。全員さりげなく、サングラス、武器、スーツの着こなしが違います。

・花束の銃
 花束の中に拳銃を仕込むってのは月並みなネタだけど、今回は一応石川賢の『禍』のパロディってことで。
 強盗が登場した次のコマから花束を整えてるけど、ここで既に銃を仕込んでたのです。本当はあまり使いたくなかったんだけど、子供が危なかったのでやむなく使ったようだ。

・バスの運転手さん
 銃を向けられたり、スコップで応戦したり色々忙しいモブ。ぽっちゃり小太りおじさんで、今回のモブの中で一番可愛く描けたと思ってる。

・幼稚園バッグ
 園児がそれぞれのバッグから折紙の花を取り出す。つけてるマスコットは、パンダーZの敵・スカルパンダー…の息子のパン・デモン。マジンガーZのパロディな上でスカルとくれば、まさかスカルパンダーはSKLを意識しているのか…(違う)

・再会のキス
 海動から真上にキスするときはほっぺちゅーなのに、真上から海動にキスするときはごく自然に喉元にちゅーしてて「こいつ変態だな…」と自分でも思った。次ページの胸ポケットに花を挿す仕草も含めて、このあたりの真上のやりすぎ加減はひどい。

・終わりに…
 今回はホモとはちょっと離れて、二人の「一般人としてのかっこよさ」みたいなものを目指してみました(なんでホモっ気はあんまないんだけど、それは後日談で補う予定だったのだ…)
 SKL本編のような非日常のかっこよさじゃなくて、一般市民が一般市民として生活する二人を見て「かっこいい人だなあ…」って見惚れる感じ。別に二人は巨大ロボに乗らなくても血みどろの戦いをしなくても、ただ美容室にくるだけで、ただ服を買いにくるだけで女の子に惚れられてしまう、そんなさりげなく当たり前な男前なんだぞという主張。それを通して、一般人としてごくごく平凡な生活を送る二人の姿を描きたかった訳です。ロボットアニメという非日常を常とするキャラだからこそ、こういう雰囲気を大事にしたいものです。
 あとは、二人のスーツ姿な。本物の男前はデートでラフなオシャレ服なんて着ないぞ。正装だ。正装こそ男の勝負服なんだ。

『きずもの』
 春コミ突発吉高エロ漫画。
 日数的に結構無理した&当日はSKLスペースで無双とは一切関係なかったんだけど、それを押してでも春コミ内に存在する高虎受けを1冊でも増やしたいという一心で作った。この乱世において、高虎受けはあまりにも少なく、儚い…。
 本当は『ゆびきり』という題の、もうちょっとだけ長い漫画だったんだけど作業日数の関係で変更。まあ吉継の言っていることは大体同じ。一応、時系列としては浅井時代のつもりだったんだけど(というか、4設定だとこれだけまったり一緒にいられるのは浅井時代だけだろう…)無駄に二人ともデカい。まあ二人とも早熟なイメージなんで。
 吉継の切腹は、「高虎と共に生きることを諦め、高虎の中に生きることを選んだ」と思ってる。そういうと綺麗な物言いに聞こえるかもしれないけど、具体的に言えば、高虎に自分という消えない傷(トラウマ)を残したかったんじゃないかと思ってる。
 吉継の性格があまりにも悪くなるだろうけど、そのあたりはおいおい描いていきたい。

 次回の裏話はスパコミのポケットフォルダとカレンダー。漫画じゃないし大して長くならんだろうから、早めに済ませたいね!

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