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 純愛ist(更新停止)

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食欲の秋けんちゃん

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食欲の秋けんちゃん


 イベントも終わりましたし恒例の同人誌裏話のコーナーです。
 今回はスパコミ。ポケットフォルダとカレンダーのお話。



【ポケットフォルダ】
 クリアファイルって透けるから、水彩とかエアブラシとかほわっとした色遣いの人のは綺麗だけど、私みたいなはっきりとした色の絵向きじゃないなと思ってたので、紙製フォルダ。
 集合一枚絵なので、特に語ることもないし、キャラごとの思い入れでも書いてく。

・剣さん
 あんま言うことはないのかもしれない。剣さんはパケ絵などからナイフのイメージが強いけど、うちの剣さんはあくまで日本刀なのだ。剣さんは剣士だからだ。剣士には守るものが必要なのだ。

・真上
 あまり言うことはないが、楽しそうでなにより。いつもは剣さんの恋人として描くが、今回は相棒や親友としてのイメージで描いた。

・由木
 『イッツオールアバウト~』といい、うちの由木は意外と銃を持つような気がする。尻は割とあるのだが、乳がない。公式はもっとあるはず。

・スカーレット
 由木とは逆。公式はここまでデカくないはずだが、うっかり巨乳になりやすい。由木もだが、キャラのイメージの問題だと思う。まあおっきい方がみんな嬉しいだろ。
 武器が鞭というのは、ちょっと非現実的過ぎて好きじゃない。存在自体が非現実的な人造人間が非現実的な武器を使うのは分かるけど(ヒミコのなめし針とか)、ただの人間であるスカーレットが鞭で戦うというのは実用性が心配。加えて、人造人間である真上が非常に現実的な武器である銃を使ってるってのもまた拍車をかける。銃を持った方が実戦向きなんじゃないかとよく思うのだが、彼女のキャラ性に合ってるので結局よく描いてしまう。

・キバ
 初めは声が檜山というぐらいで好きでも嫌いでもないぐらいだったけど、今は大好き愛してるぐらいではないけどまあまあかなり好きぐらい。スカーレット大尉よりは好きかもしんないけど由木には届かないな、ぐらいのよくわかんない好感度。
 剣さんとの相性が非常に良い。うちの剣さんは普段は割と大人しい人なので、キバもそこまで食ってかからず丁度良い距離感を考えれば、良い友達になれると思う。そういうキバ剣は割と好き。
 妹がキバアイが好きで「キバは浮気せず、アイラ一筋になったらいい旦那になると思う」と言っていたのだが、確かにそのとおりだと思って今回の絵はアイラ一筋でキバアイっぽくした。

・アイラ
 SKLのおっぱい担当。公式では普通に巨乳ってくらいだが、私の中ではSKLきっての爆乳。暴走するキャライメージ。
 今回、エターナルソルジャーつまり「戦士」がテーマの絵だったので、彼女にとって戦うこと=祈ることだろうと、お祈りのポーズにした。でも、キバにさらわれちゃって「あらあらまあまあ」みたいなポーズになった。
 余談だが、公式で特殊な瞳の描き方をされてるので、盲目という自己設定を付けている。神秘的じゃん。

・ガラン
 SKLのNL担当というか、とにかく公式で嫁がいるのはすごく良いキャラだと思う。愛で負けたというのがとても良い(負けてもあんま悔しくなさそうなのも良い)
 どうやらアイアンカイザーを封印してたみたいだし、奇械島内で戦うことを良しとはするが島が滅ぶこと自体は望んでいなかったと見ていいか。いや、結局島ぶっ壊れてるし、島の外出るのが目的だし、島はどうなってもよかったのか。じゃあ、なんで最初からアイアンカイザー使わなかったんだ。アイアンカイザー使うと重力炉が暴走して島が滅びるからか。じゃあやはり島のために封印してたのか。
 正義か悪か読めない人だが、少なくともスパロボではアイアンカイザーを封印し島を守ってたようなので、正義とまではいかないけど必要悪って感じの人だと思ってる。

・ヒミコ
 敵のセクシー女幹部というポジションが大好きで彼女はまさにそれなんだけど、もっと戦闘シーンとかあればよかった。あと、ガランに対してあくまで部下の体だったので、もっと夫婦面すればいいと思う。

・クエス
 贔屓目枠・1。同人誌『イッツオールアバウト~』でも登場させてしまったが、彼女が無性に好きだ。
 私は剣さんと真上が普通に女の子にモテモテなのが好きなんだけど、あんだけ女子キャラいるのに二人に惚れてる女子が一人もいねえ!(由木→怖い同僚、スカ→うるさい部下、八稜郭→島を救う魔神?、ヒミコ・セイレント・スキュラ→敵)そんな中、彼女だけが素直に好意を抱いている貴重なキャラだから好きなんだと思う。

・シン
 贔屓目枠・2。最初は興味なかったが、ジワジワ好きになってったスルメ型人造人間。というか真上一家(遼、シン、真白さん)はセットで好きだ。家族としての自覚が芽生えて欲しい。
 真上とはまた別の方向に自我を芽生えさせた人造人間で、特にラストの開き直り加減はまさに漢。私の中では生きていることになってる。
 第一印象に「衣装ダセえな」ってのがあって(肩パットとか胸パットとかのあたりがな)、「いっそ真上と同じで良かったのに…」と思っていたがこう実際に描いてみると、意外とコートの下はスカルフォース隊服と似てるデザインだった。へー、知らなかった。あと、真上の銃とシンの銃はまったく違う銃だというのも、初めて気付いた。

・スキュラ
 シンを描いたので誰かお供にと。レオでもクリサオルでも良かったけど、彼女が一番描きやすそうだった&人気がありそうだったので。

・セイレント
 贔屓目枠・3。漫画オリジナルキャラの中ではシンとツートップを争うのでは(あとは穿月教授だな)
 お父様の前でお嬢様言葉を披露しておいて、いきなり剣さんとのチンピラ台詞の応酬はもはや伝説。SKLは強い女キャラ多いけど、こういう女版キバみたいなのがいなかったのは盲点だったな。カラーが分からないので、裏面は寒色のキャラが多かったから派手に赤にしてみた。カラスじゃねえよなあ。
 現パロでは、「海動憐(かいどうれん)」という名前で剣さんの妹という設定を付けている。夫はゼム。

・ミスティ&ゴウダ
 隙間があったのでいれてみた。
 八稜郭ガールズの中ではミスティが一番好きかも。なんとなく見た目の個性が強くて。いつもロリのつもりで描いちゃうけど、本物は別にロリじゃない。
 そして、最後の隙間に誰をいれようかと魔神大戦21をパラパラめくってたらゴウダがいたので。ちょうどミスティを襲った張本人だしちょうどいいや。セイレント様の餌食。


【カレンダー】
 『刀語』とゆーアニメがあります。こいつは全12話で1ヶ月に1話ずつ放送し、全話1年かけて放送した変わったアニメ(原作は小説で、1ヶ月に1冊出し1年で完結させるというヤバいスケジュール)作中時間も1話ごとに1ヶ月進み、1話は1月、2話は2月…と季節が変わり、最終回12話には12月となって丸1年旅するというお話。
 まあ、そういう非常に季節に密着したアニメな訳だけど、その設定を生かして作中やパッケージイラストなんかをその月の季節の花々が彩る訳です。それにいたく感銘を受けた結果、1ヶ月に1枚で計12枚、1年かけて季節の花と一緒に剣さんを描いていこう、という企画を思いついたわけで。
 それは結局頓挫したけど、その企画にたまたま知った七十二候という要素を加えて出来たのがこの七十二候カレンダーでした。

登場人物
 かいどー…黒毛の柴犬。飼い主を亡くしてから放浪してる。
 本当は「けんちゃん」という名前。「けん」ではなく「けんちゃん」。前の飼い主に「けんちゃん!けんちゃん!」って呼ばれてたので「けんちゃん」が自分の名前だと思っている。口癖は「俺、けんちゃん」
 本当は海動を犬にしなくても絵としては成立するんだけど、自然がテーマということで極力人間を排除するために犬にしました。

 まがみ…季節の生き物や自然現象。精霊とも言う。なぜかみんなけんちゃんが大好き。

 各月の呼び名は、卯月、皐月…というのも新鮮さがないので、別の陰暦の異称を使ってみました。旧暦の呼び名なんで、現在の季節とは印象がズレることがありますが(例えば8月の紅染月の「紅染」とは紅葉のこと。8月で紅葉は流石に無理だわー)、なかなか普段聞き慣れない異称を集めたつもりなんで、こういう呼び名もあるのかと思っていただければ。
 日付は今年の七十二候の日付。初候とか末候とかは月がぴたりと合わないけど、そこはそれ自然が相手だからな。


5月『蚕起桑食』(かいこおきてくわをはむ)5/21~5/25
 二十四節気『小満』(春が深まり大地が小さな命で満ちてくる頃)の初候。蚕の幼虫がたくさん桑を食べて成長する季節。
 描いた植物:藤(花言葉:決して離れない)、かきつばた(幸せは必ず来る)、びわ(あなたに打ち明ける)、桑(ともに死のう)

 けんちゃんはビワの実を、まが蚕(まがいこ)は桑の葉をお弁当に、ピクニックする食いしん坊な一候。
 一番最後に描きあげたもの。自分の誕生月なのに後回しにしてしまった。最後故に他の月と構図がかぶらないように調整したのですんなり決まった(けんちゃんの顔アップが少ない、けんちゃんが中央にする絵が少ない、という理由でこんな構図)
 植物の構造上、下から上に生えてくる構図がほとんどだけど、藤はレアな上から下に生えてくる植物なので即採用。単に季節の植物を選んだつもりだったのに、花言葉を並べると少々物騒な愛の気配を感じる。
 蚕まがみが食べてるのはもちろん桑の葉ですが、桑の葉って一口に言っても色んな葉の形があるそうで一番シンプルなやつにしてみた。品種改良の末、一つの枝から違う形の葉っぱが生えたりするらしい(!)


6月『腐草為蛍』(かれたるくさほたるとなる)6/11~6/15
 『芒種』(稲や麦の種をまく頃)の次候。水辺の傍、蒸し腐った草の中から蛍が出てくる頃。
 描いた植物:露草(恋の心変わり)、蛍袋(正義、貞節)

 真っ暗な夜にうっかり田んぼに落っこちてしまったけんちゃんと、もう転ばないように足下を照らしてくれるまが蛍さんのファンタジックな一候。
 6月は田植えの季節でもあります。物語性と配置した蛍袋が我ながら幻想的でお気に入りの一枚。翌朝、けんちゃんはちゃんと農家さんに、植えたばかりの苗をつぶしちゃってゴメンナサイしました。


7月『大雨時行』(たいうときどきふる)8/2~8/7
 『大暑』(一年で最も暑い頃)の末候。夕立、台風、なにかと大雨が降る季節。
 描いた植物:朝顔(青:愛着)、睡蓮(清純)

 猛雨と猛暑で衰弱し行き倒れてしまったけんちゃんを、睡蓮の傘で守ろうとするまが蛙(まがえる)さんとまが蝸牛(まがつむり)さんの健気な一候。
 朝顔を直接画面に入れず、地面の水たまりに写り込ませるという無駄に高度なことを試みた一枚。上手いこと表現できてないが、心意気は買って欲しい。
 まがつむりさんは、今回のまがみの中では屈指の可愛さだと自負してる。


8月『寒蝉鳴』(ひぐらしなく)8/13~8/17
 『立秋』(秋の始まりの頃)の次候。夏の終わりにヒグラシがなく季節。きっと某オヤシロサマはこの頃のお話。
 描いた植物:ひまわり(憧れ)、スイカ(かさばったもの)

 スイカ畑にて大声で喧嘩するまがひぐらしさんと、あまりのうるささに耳をふさいでしまうけんちゃんの賑やかな一候。
 13枚も描くということで、構図などがカブらないようにしたのが今回の一番力をいれたところ。これは、あえてけんちゃんの顔を出さない構図にしてみた(私は顔が映らない構図の絵が好き)
 初めてスイカの花言葉なんて調べてみたが、なんだ「かさばったもの」って。


9月『蟄虫培戸』(むしかくれてとをふさぐ)9/28~10/2
 『秋分』(太陽が真東に昇る、お彼岸の頃)の次候。虫たちが冬眠の準備を始め、土の中に潜っていく季節。
 描いた植物:彼岸花(諦め)、すすき(活力)、以下けんちゃんバスケット、栗(公平)、柿(自然美)、ブドウ(思いやり)、リンゴ(誘惑)、あけび(才能)

 秋の味覚を収穫し一緒に食べようとまがみを探すけんちゃんと、けんちゃんに見つからないようにこっそり冬眠に入るまがみ虫(まがむし)の物悲しい一候。
 本当は彼岸花は使いたくなかったんだけどね。なんか、あまりにも安直すぎて。バイクを描く時にハーレーを描きたくないように、9月に彼岸花を描くのはヒネくれた絵描きとしては許せなかった。本当は、桔梗か竜胆あたりにしたかった。
 でも、夕焼けの赤い空と決めてたので、色数の問題で赤い花で。季節感も分かりやすいし、やはり彼岸花に頼るしかできなかったのがつらい。桔梗や竜胆ってイマイチ季節感ないし。


10月『菊花開』(きくのはなひらく)10/14~10/18
 『寒露』(夜露が冷たくなってくる頃)の次候。菊の花が咲く季節。
 描いた植物:菊(黄:高潔)

 秋の黄昏時、どこかへ行進する菊まがみ達についていってみるけんちゃんのミステリアスな一候。
 なにか物語がある風の絵だが、特に決めてない。ただ、黄昏時、菊、僧侶、これらを並べるだけで醸し出される日本的な不気味さ、不吉さ、そんな怪しい雰囲気を目指してみた(一応目指したのは寺山修司な世界観)
 菊というとお供え物の花で不吉なイメージが付き纏うのですが、本当はおめでたい席にも使う花です。天皇家の菊の御紋など最も日本的な花だと思う。つるぎのゆくえでも使ったけど、剣さんにもよく似合う花。
 一口に菊といっても色々ありまして、ポピュラーな厚物、糸状の管物、天皇家の紋でお馴染み一文字、西洋のスプレー菊…、様々な品種があることを表すためたくさんの菊の行進という形にしてみた。ぼんぼりみたいな菊・ピンポンマムはめっちゃ可愛い。

この月の他の七十二候。
『蟋蟀在戸』(きりぎりすとにあり)
 『寒露』の末候。キリギリスが玄関で鳴く頃。虫が不思議と玄関に集まりやすいのはなぜだろう。


11月『朔風払葉』(きたかぜこのはをはらう)11/27~12/1
 『小雪』(「こゆき」ではなく「しょうせつ」。雪がうっすら降り始める頃)の次候。冷たい北風が吹き、木の葉が散ってしまう季節。
 描いた植物:もみじ(自制)

 紅葉を見ようと木登り中のけんちゃんに、北風を吹き付けるいじわる風神まがみのやんちゃな一候。
 北風まがみの格好は風神様です。おっきな袋にぷーーーっと息を吹き入れてふくらまし、北風にしてびゅーーーとやります。
 当初背景がなんにもなくあまりに殺風景だったので、穴埋めに枯れ木を描いたらすこし賑やかになった。枯れ木も山の賑わい、とはまさにこの事。

この月の他の七十二候。
『虹蔵不見』(にじかくれてみえず)
 『小雪』の初候。秋になると陽射しが弱まるから虹があまり見えなくなる季節。そういや確かに虹って秋冬あまり見ないね。


12月『熊蟄穴』(くまあなにこもる)12/12~12/16
 『大雪』(本格的に雪が降る頃)の次候。熊を始め、色んな生き物が冬眠に入る季節。
 描いた植物:さざんか(赤:理性)

 雪を避けて洞穴に入るけんちゃんと、その洞穴の中にいた熊まがみ(くまがみ)親子の冬だけど心温まる一候。
 熊まがみがけんちゃんを舐めてるのは、別に食べようとしてる訳じゃなくて、自分の子どもだと思い込んでるから。まがみ、お前メスだったのか。まがむし、まがまんた、まがえる、ま蛾……、基本小動物になりやすいまがみだけど、今回は初の大形肉食獣。
 季節柄、サザンカでも椿でも問題ない上に描き分けられないんだけど、やはり冬はサザンカかな(椿は寒椿って別の括りだから)ちなみに、サザンカと椿の見分け方は、サザンカは花びらが一枚ずつ落ちるが、椿は潔く首ごと落ちる。よ、吉継―――――――!!!!

この月の他の七十二候。
『魚厥魚群』(さけのうおむらがる)
 『大雪』の末候。鮭が産卵のために川を上る季節。本当は大量のさけまがみ達が我先にと川を上る姿を描きたかったが、2月で魚ネタ使っちゃったのでボツ。


1月『芹乃栄』(せりすなわちさかう)1/6~1/9
 『小寒』(寒の入り。つまり、寒さがこれから厳しくなる頃)の初候。芹が競争するように生え始めてくる季節。
 描いた植物:芹(貧しくても高潔)、水仙(白:神秘)

 わんこの本能で雪にテンションがあがるけんちゃんと、マイペースに伸びる芹まがみの新年を迎える一候。
 芹は、水辺に生える野草。ということで、本当は雪原じゃなくて水辺だったんだけど、水の表現が難しかったのでいっそ雪にしたら、けんちゃんがめっちゃ雪にはしゃいでる絵になったので、これはこれで正解。
 芹まがみに無駄に頑張っている子がいるのは、芹とは「競(せ)る」ようにグングン成長することが由来だそうで、芹まがみ達は成長を競っているのです。


2月『魚上氷』(うおこおりをいずる)2/14~2/18
 『立春』(春が始まる頃)の末候。池や湖に張っていた氷が割れ始め、割れ目から魚が跳ね出してくる季節。
 描いた植物:梅(忍耐)

 氷が割れ始め魚釣りにいそしむも、魚まがみに逆襲されるけんちゃんのまさかのバトル展開な一候。
 剣さんは花の男だから(持論)基本的にどんな花でも似合っちゃうんだけど、ベスト3を挙げるなら「海棠」「菊」そして「梅」。その中で、もっとも意味合いとして剣さんにふさわしいのが梅であると思う。
 梅というと言わずもがな「雪に耐えて咲く花」。厳寒の2月、他に咲く花もないなか、鮮やかにかつしめやかに咲く紅梅。佇まいがもう剣さんしかない。
 赤・白・青という配色に加えて背景の山が富士山に見えて、2月なのに正月ムード全開。


3月『菜虫化蝶』(なむしちょうとけす)3/16~3/20
 『啓蟄』(冬ごもりしていた生き物達が地上に出てくる頃)の末候。さなぎの姿で冬を越した菜虫(青虫)が羽化して蝶になる季節。
 描いた植物:菜の花(小さな幸せ)、つくし(向上心)

 菜の花畑で、サナギまがみが蝶々まがみにお着替えするのを発見してしまうけんちゃんのラッキースケベ(?)な一候。
 一番最初に描いた一枚。というのも、この「菜虫化蝶」こそこの企画を思いついた七十二候であるから。「これが真上だったから面白いな~」という発想である。
 最初の一枚ということで、頑張って描き込まれてる。サナギにはジッパーがついてて着脱可能。もちろんサナギまがみになる前は幼虫の寝袋を装着していた。

この月の他の七十二候。
『蟄虫啓戸』(すごもりむしとをひらく)
 『啓蟄』の初候。もうおわかりですね、9月の『蟄虫培戸』(むしかくれてとをふさぐ)の対になる候。9月に冬ごもりしてしまったまがみ虫達はここで帰ってくる!!!半年ぶりの涙の再会!!!!
 ごく自然な季節の移り変わりとはいえ、なんとなく感動…


4月『玄鳥至』(つばめきたる)4/5~4/9
 『清明』(動物や植物が生き生きと明るく清らかな季節)の初候。ツバメが海を渡って日本にやってくる季節。
 描いた植物:蓮華草(心が和らぐ)、たんぽぽ(真心の愛)

 春の陽気にお昼寝するけんちゃんと、その唇をこっそり奪う燕まがみのラブロマンスな一候。
 最後なので、少しBL要素を出してみた。蓮華草の花は意外とイミフメイな形状をしているので描くのに苦労した。
 お花畑の中で横になっているとなんとなく死んでるみたいだが、昼寝してるだけ。


 植物を描くのは得意じゃないんだけど(機械的なものを描く方が得意)、モチーフとしては大好きなのできちんと向き合うことができてよかった。横に長いパノラマというサイズも他ではあまり見ない面白い形。来年の4月まで使えるんで、どうぞ愛用してあげてください。


 次回はアプリのクロウさん本『マイ・ファースト・アルバム』
 かなり自己設定を詰め込んでいるので、時間がかかるかもしれない。

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