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 純愛ist(更新停止)

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鬼の副将

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鬼の副将


 のっそり進みまして32巻終了。県予選終了です。
 やたら読むペースが遅いのは、自分ん中で「うああ」って思う展開があるとこうやってそれまでの感想を一度まとめてるから。一気読みも快感があるんだけど、それだとペダはちょっともったいない。読んで考えての繰り返しの方がキャラ性掘り下げられる気がするし。
 次の展開を予想したりとか、今後の手嶋を考えるとお腹が痛くなるとか、そういうのを楽しめるスピードで読んでいきたい。

 進級とかウェルカムレース(杉元!)とかファンタスティックとか色々あったけど、今回「うああ」って思ったとこは県予選。
 お待たせしました総北きっての近距離パワー型・青八木一さんの見せ場。出番自体はそんなに多い訳じゃないのに、久々に「青八木一は男の中の男」感がガツンときててトキメキを禁じ得なかった。はじめさん抱いてー(純太を)

 峰ヶ山は手嶋のみ、湾岸クリテは青八木のみで、よく考えれば(回想除けば)本編中T2で出走する初の公式レースなんだな…。だからこそだろうか、手嶋が久しぶりにアレコレして、そいで青八木が静かにしかし確実に手嶋の思惑を完遂する。1年ぶりの連携には痺れた。
 まあ、衝撃的であろうなのはその後なんだけど、どっちかってーとその前の純太との掛け合いから滲む「T2帰ってきた」感にヴオオ!ってなった。IH直後の練習でもアレだったけど、アンタ3年になっても純太にマネジメントしてもらわないとダメな子なの!?

 新生総北は主将の性格がやわこいせいか、骨太で剛健で頑固で不器用で腕がヘシ折れても殴り続けるみたいな漢要員が減った感じがしたけど、さらにパワー型になった青八木の勇姿に、その担当は…はじめさんに任せて、良いんだね……と思ったけど2年合宿時点でこの人そんなポジだった!顔以外全然変わってねえなはじめさん!
 欲を言えば、表情がまだまだクールなのでかつてのように人殺しそうな鬼気迫る顔をしてほしい…が、それはきっとIHに見せてくれるだろう。ちなみにマジの時に人殺しそうな顔する自転車乗り暫定一位は我らが東堂さんです。次点は真波。

 まさかチャリに跨る時だけバイキルトかかるとか、筋肉キャラ好きとしてこれをマッチョと認めるか否か若干追い詰められる気分なんだけど、とにかくあの体格でありながら田所さんの抜けた穴(巨体による集団引き)を完全にカバーせしめたのは見事。2代目暴走の肉弾頭が爆誕した(はじめさんも何となくこの異名似合うな)しかし、今も昔も県予選の総北は肉弾列車でトドメを刺す風習なんだな。
 2年の頃はそこそこなんでもできる人(オールラウンダー志望)だったのに、しばらく見ないうちに速度と筋力に極振りしちゃってた加減はなんかもう最高。柔の手嶋に剛の青八木、って構図が極まってきたなあ。(余談だけど、『柔よく剛を制す』とはよく言うけど『剛よく柔を断つ』とも言う。一概に柔が剛に強いじゃない。どっちもどっちの強さがあって二人揃えば必勝ってこと)
 寡黙だけど熱血、後輩を引っ張る力強い先輩で、守るべき人(純太だぞ)の傍にいつも侍り、行けと言われりゃあ行き、やれと言われりゃあやる、壁があったら殴って壊す、道がなければこの手で作る、意地が支えの喧嘩道。字面だけなら筋骨隆々の戦場帰りみてえな外人か、じゃなきゃスーパーロボットの風格である。これで見た目が小柄で金髪でロン毛とか、自転車乗りじゃなくて刀剣男士に向いてる。
 ……若干はじめさんを勘違いしてるとこがある気がするけど、気がするだけにしとく。

 これは余談だけど、部室の椅子に手嶋がニコニコと座り、その後ろにムッとした青八木が立ってる構図がすごい好き。組長と用心棒みたいでカッコイイ。
 昔ならきっと青八木は手嶋の隣に座ると思う(複数人掛けの椅子である)でも隣にいかない。後ろに立つ。二人で立ってる時も手嶋の後ろが定位置で、隣とか前とかにあんま来ない(いや昔からよく純太の後ろにいる人だったけどね、そしてそもそも純太ばかり喋るからそうなるんだけども。気持ちね、気持ち)
 主将と副将の差が生まれたんだなって察せられる。(少なくとも後輩の前では)もう昔の距離感じゃないんだなあ。今までは一つの勝利を平等に背負ってきたけど、主将と副将になって立場も仕事も別々になった。手嶋の後ろに立つのは、自分と手嶋に上下ができたって自覚もあるだろうし、なんかあったら後ろから支えてやるって気概もあるだろうし、チーム第一なんだから俺のことはあんま見なくていいぞって配慮があるのかもしれない。

 これは願望だけど、青八木が馬鹿みたく強くなったのは、今まで苦楽を分かち合った手嶋に一番重いものを負わせてしまった、その分の重みだったんじゃないかと。本当なら主将って重責だって二人で分かち合いたくて、それができなくて悔しかったんじゃないか。主将になりたての、吐くほど辛かったって頃の手嶋を傍で見てるだろうし。
 なんでも二人でやってきたけど、できる事は真反対。手嶋が部をまとめてチームを強くするなら、自分は一選手として成長することでチームを強くする。メンタル弱いのに頑張ってる手嶋の頑張りにフィジカルで応える。そういう一途な猛者のはじめさんが好きです。まあ他にも、アメ担当の手嶋さんにムチ担当のはじめさんって、主将・副将でいい感じに担当分けできてそうだけど。
 なんて言えばいいのか、手嶋さんほんとイイ男に惚れたよね。一生大切にしてもらえる。金城世代の副将って誰かわかんないけど、もしかしたら田所さんだったのかもなって青八木見てると思う。


 県予選「うああ」となったことがもう一つあったね、カムバック悪手嶋さん。『ティータイム』ネタ一本でコラボフードの紅茶スイーツ枠をかっぱらっていくあなたが好き。

 作中時間で言えば1年弱ぶりになる策士の帰還。最近ホントに優しい主将さんで嬉しい反面「すっかり昼側の人間になってしまったなあ…」と少々寂しく思ってた時分、ほんのチラッとだけ見せてくれた手嶋さんの(変な意味ではない)夜の顔。以前よりやんわりとしたが相変わらず多弁で語彙力豊かな煽り。流石に昔のようなギラッギラの悪い顔は控えてるみたいだが、やはりこういうことしてる時は格段に生き生きしてる気がする。夜と雨が似合う男、1年前と変わってなくて良かった。
 惜しむらくはボトル投げの1つしか策を弄さなかったことかな。十重二十重の策に徹してこその策士手嶋なので、9週目キッカリに追いつくまでに手嶋が嗤い青八木が駈け敵の血が凍るあの悪辣なる手嶋劇場が再演してほしかった。翌日から手嶋を見る鏑木の目に敬意と恐怖が宿ることになるだろう。しかし、9週目に追いつく宣言してキチッと定刻に追いつくあたり、3週でオとすと宣言したあの完璧な時間感覚に衰えがないことが確認できて良かった。

 …しかし、レース中の性悪さより、鏑木に対して(ワンツーでメンバー確定や県予選でのエース宣言)咎めることをせず、2年の反対を笑顔で退け、すべて快諾したのが一番性悪だったと思う。この人、鏑木が折れるとこまで折り込み済みなんじゃねえのかな…と勘ぐってしまう。すっかり鳴りを潜めたエリートに対する愛憎だけど、あいつは手嶋、手嶋純太だぞ。あれ1回で牙が抜ける程度の生半な執着では今泉と鳴子に喧嘩は売れない。鏑木なんて、なんというか…格好の…アレだろ。
 昔とは立場も年齢も違うから敵視まではしてないだろうけど、表面上よりは大分冷ややかな目で見てるだろう。鏑木の気分をノせるのためあるだろうし、「本当に天才ならやってみなさい」ぐらいの様子見気分だったかもだし、上手くいった場合は使えると思えばOK出してまだ無理と思えば口先勝負にもってけるし、上手くいなかったらそれはそれで扱いやすくなると思うかもしれないし、とにかく相当色々な腹づもりのあった一発快諾だったのかなと思う。好みを言わせてもらえば7:3ぐらいの気持ちで上手くいかない方に賭けてると良い。はじめさんと賭けっことかしてたりな。「なに賭ける?金賭ける?^^」「随分楽しそうだな、純太……」
 「凡人手嶋」と「天才鏑木」は異名そのまま対になってるので、ここの(精神的な)競り合いを見れたら、私は嬉しい……

 荒北が手嶋のことを「キれるやつ」と評してたの、最初「頭が良い」って意味じゃなくてなぜか「人間的にヤバい」って方の意味の『キれるやつ』だと思って、「あー、純太ってたまにキまってる時あるもんねー」と納得しかけた。でも後者でも割と当たってると思うの。T2は二人とも結構キまってるよ。

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